水の考察館①  


このページは、「水」についてジックリ、ゆっくりと考えるスペースです。
水の怖さ・・について考えてみよう。

 きのう、愛知県西枇杷島(にしびわじま)町にいた。こんどの東海豪雨で大きな被害を受けた場所の一つである。

 11日深夜からの避難勧告は、この朝やっと解かれた。ほぼ全町が水につかったが、ポンプ車などで排水を続けた結果、ようやく水は引いた。晴れ間がのぞき、蒸し暑い。道路も、昼までに乾いた。しかし、路面には泥が残り、ものが腐ったような悪臭や油じみたにおいが、どこか漂う。

 避難所にいた人たちも自宅に帰り、一斉に掃除にかかった。が、大半の家は床上まで浸水し、1階にあった家具や備品類の大部分が駄目になってしまった。テレビ、冷蔵庫、たんす、ふとん、食器戸棚、机、畳……それに車。あらゆるものがゴミと化した。

 それらが道路端に山と積まれている。人びとは、おしなべて淡々、黙々と働いている。ただし、いったん避難所を出た人のなかで、自宅のあまりの無残さに衝撃を受け、また避難所に戻った人もいる。

 役場で「いま一番必要なものは?」と尋ねた。「ゴミの集積場」という答え。職員はすでに3日寝ていないが、「もう一晩頑張ってもらうしかない」と総務部長。2階の町議会本会議場には避難者が休んでおり、議長室は臨時の診療所だ。

 電気も電話も、完全には復旧していない。避難所の一つ、西枇杷島小学校の教室の入り口に、新聞の号外に書かれた張り紙。〈そうじに出かけます。今夜もここで休ませていただきます。よろしく〉。

 町の人たちが利用するJR枇杷島駅。自動券売機は動かず、「乗車駅証明書」をもらって電車に乗る。東海道線でわずか3分、すぐ隣は名古屋駅だ。駅を含め名古屋市の中心部に被害の痕跡はほとんど見当たらず、日常のにぎわいの中にあった。

 ごく近い距離の対照のあまりの激しさに、瞬時たじろぐ。なぜそうなったのか。復旧が一段落したあとで、検証が必要になるだろう。 (2000年9月15日 天声人語)

水の有難さ・・について考えてみよう。

大海の一滴・・について考えてみよう。

水の貴重さ・・について考えてみよう。

水のうまさ・・について考えてみよう。

水のまずさ・・について考えてみよう。

水の臭さ・・について考えてみよう。

水の透明さ・・について考えてみよう。

水の几帳面さ・・について考えてみよう。

水のいい加減さ・・について考えてみよう。

水の値段の高さ・・について考えてみよう。
   
下記、ボトル・ウォーター参照
水の値段の安さ・・について考えてみよう。

水の安全・・について考えてみよう。

水の不衛生さ・・について考えてみよう。

NASAの水・・について考えてみよう。

水の修行・・について考えてみよう。

滝に打たれること・・について考えてみよう。

水の祈願・・について考えてみよう。

水と健康の関係・・について考えてみよう。

健康に成る水を飲むこと・・について考えてみよう。

温泉の打たせ湯・・について考えてみよう。

水に関する祭り・・について考えてみよう。

日本料理の秘密は水にあり
熱帯魚 かつおぶしや昆布のダシを使い、あっさりと味つけした日本料理。油をあまり使わないことから、健康食として外国からも注目されています。この日本料理の秘訣は、実は水にあるのです。
 日本の水はいわゆる「軟水」が多く、そのまま料理に使えますが、海外では比較的「硬水」が多いので、水に含まれるカルシウムやマグネシウムがタンパク質を硬く、まずくしてしまうのです。だから、たとえば、日本では米を水で炊いて食べますが、中国やヨーロッパでは油で炒め、スープで炊くような料理法になっています。料理のお国がらも、実はその土地特有の水事情が影響していたのです。


ボトルウォーターについて
●ナチュラルウォーター
 
特定の水源から採取された地下水を原水とし、沈殿、ろ過、加熱殺菌以外の物理的、化学的処理を行わないもの。
●ナチュラルミネラルウォーター
 
ナチュラルウォーターの内、地表から浸透し、地下を移動中または地下に滞留中に地層中の無機塩類が溶解した地下水(天然の二酸化炭素が溶解し、発泡性のある地下水を含む)
●ミネラルウォーター
 
ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、品質を安定させるためにミネラル調整、ばっ気、複数の水源から採取したミネラルウォーターの混合等が行われているもの。
●ボトルドウォーター
 
上記3種に該当しない、人工的に処理した水。
                (農水省 消費経済課 「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」より)
 航空機よりも船舶での貨物輸送が主流であった頃、各国の船員は神戸や横浜など日本の港で飲料水を積み込むのを楽しみにしていたといいます。しかし、近年はミネラルウォーターが「おいしい水」、「健康によい水」と称して一年中、デパートや飲料店に並んでいます。
 それらボトルウォーターと水道水の違いは、非常におおざっぱにいえば水温とミネラルのバランス、そして適度の炭酸ガス含有です。水道水から塩素を抜いて、少し冷やすともしかしたらほとんど区別が付かないかも知れません。
 ガソリン、牛乳より高い「水」というのはある意味で異常と言えます。水道料金の数千倍にも達する価格を不思議と思わないのはどうしてなのでしょう。おいしくない水は、私達の味覚と同時に金銭感覚をも麻痺させてしまうのでしょうか。

  ダム建設の是非 
 これまで世界中で多くのダムが建設されてきました。これからも多くのダムが造られることでしょう。
 ダムを建設する目的のひとつに、水資源の確保(利水)があげられます。しかし実際には、ダムの建設そのものが水資源の枯渇と水質の汚染を引き起こすことがあるのです。
 ダムが建設されるのは、非常に大きな保水能力がある森林地帯です。山間部に降った雨は、いったん森林に蓄えられます。根、幹、葉そしてスポンジ状の土は大量の水を保持することができます。つまり、森林地帯はそれ自体が巨大な自然のダムといえるのです。
 蓄えられた水は、少しずつ地下水として流出し、渓流となり、それらが集まって河川となり、やがて海へと達します。この水は森林地帯の土壌を通過するとき、十分な栄養分を溶かしこんでいます。この栄養分があるからこそ、下流の農業と漁業が栄えることができるのです。

自然のダムと人工のダム
 日本の森林の総貯水量は480億トンといわれています。これは、日本最大の貯水量を誇る奥只見ダム(6億トン)の80倍です。この自然のダムである森林地帯を切り崩し水没させ、巨大な人工のダムを造っています。
 さらにダムの上流では建築材や紙を作るために大量の森林が伐採されています。このため上流で降った雨がむき出しになった土砂を洗い流してダムに流れ込みます。やがてダムは大量の土砂で埋まって使えなくなってしまうのです。
 また、ダムでせき止められた水の水質が悪化します。もともと森林地帯であったダムの水には栄養分が多く含まれています。このため、たちまち富栄養化状態になり、藻が異常繁殖したり、赤潮が発生したりします。この汚れた水を放流するのですから、下流域も汚染されるのは必然です。
 さらに、土砂がダムでせき止められて下流にまで届かなくなり、土砂の補充が行われません。つまり河口付近が海流によって浸食され、肥沃な土地がどんどん削られていくことになります。
 一方、森林地帯は、恒久的に水を保ち、また自浄作用が大きいので、美しい水質を維持してくれます。森林があるから雨が降り、水が循環するのです。もし大規模な森林がなくなれば水蒸気の蒸発が減少し、雨の核となる微粒子もなくなるので雨自体が降りにくくなるのです。

世界中でダムが使えなくなる
 さらに外国にまで目を広げると一層深刻な状況に驚かされます。
 中国の黄河に三門峡ダムというのがありますが、このダムは、建設して2年足らずで土砂に埋まってしまったのです。現在では大規模な改修工事により利用できるようになりましたが、ダム湖の容量は元の3分の1以下になってしまいました。これは、わずか2年間に日本最大の奥只見ダムが40個も消えたことに相当します。
 インドでも、ヒマラヤに建設した2つのダムが稼働して2年以内に泥で詰まってしまいました。また、インダス川に建設された世界最大級のターベラ・ダムは、毎年エジプトの大ピラミッド80個分の泥をのみこみ、埋まりつつあります。

大量の難民が発生している
 インドでは、過去40年間に1600万人がダム建設のために難民になったといわれています。中国でも300万人が住む場所を失いました。三門峡ダムのためだけでも100万人が移動させられたということです。
 ところで、最近特に話題を集めているのが、今世紀最後の巨大プロジェクトといわれる中国の三峡ダムの建設です。環境破壊や船の航行能力の低下、土砂の堆積問題などが解決されないまま、ダム本体の工事が始まっています。
三峡ダムは長江(揚子江)中流の湖北省に建設されます。1919年に孫文によって建設構想が打ち立てられたということです。高さ約200メートル、長さ2キロ、貯水量は、日本にあるダムの総貯水量の約2倍、さらに全26基の発電機による年間発電能力はエジプトのアスワンハイダムの2倍弱というとてつもない規模です。
 これだけの規模ですから、ダム建設にともない水没する地域も広大で、実に113万人もの人々が移住しなければなりません。中国政府だけでなく地元政府も、この人たちが安心して生活できる新天地を与えることができるかどうかが、深刻な問題となっているようです。

ダム建設より水道管の補修を
 老朽化した水道管から年間1割もの飲料水が漏れています。東京では毎日48万トン(霞が関ビル1杯分)、福岡では年間1000万トン(福岡ドーム6杯分)が地下に消えているのです。
 また国連によると、発展途上国では飲料水の半分が水道管からの漏れなどで失われているそうです。たとえば、カイロ、ジャカルタ、ラゴス、リマ、メキシコシティでは、都市給水の半分以上が「使途不明水」として消失しているということです。もし、ジャカルタの「使途不明水」を現在の51%から31%に減らせば、年間約4500万立方メートルの水が確保され、これだけで新たに約80万人に給水できるのです。
 このように、ダムを造る以前に、はるかに安上がりな水道管の補修をまず考える必要があるのではないでしょうか。

欲望を満足させるための人間活動

 UNEP(国連環境計画)によると、世界の海洋汚染の77%がリゾート開発、都市化など、陸上での人間活動から発生しています。

1)リゾート開発によって
 今、世界中でリゾート開発が進められています。丘陵地帯のゴルフ場や海岸のレジャーセンターなどが、自然の美しい場所にどんどん建設されています。
 ゴルフ場を造るために森林が伐採され、生態系が破壊されます。また保水能力が大幅に失われ、地下水も減少します。除草剤や農薬が川に流れ込み、やがては地下水や海水を汚染します。最近は、造成中に赤土が流出して沿岸のサンゴを窒息死させることが問題になっています。
 自然の美しさを味わうための開発が、どんどん自然の美しさを壊しているのです。

2)都市化によって
 世界的な傾向として、沿岸地域に集中して都市化が起こっています。世界人口の少なくとも半分が海岸線から100キロ以内に住んでいます。また世界の10大都市のうち9都市まで、そして上位50都市の3分の2までが沿岸にあります。つまり沿岸部の人口密度がきわめて高くなって、自浄限界をはるかに超える汚染物質が排出されているのです。
 これら「リゾート開発」も「都市化」も際限のない人間の欲望を満たすために進行しているといっても過言ではありません。沿岸海域の環境破壊が進むのは当然です。事実、その周辺のサンゴ礁の劣化や海産物の激減など、海の生態系が大きく破壊されています。

  湿地が消える
 陸でもなく水域でもない、干潟、沼沢、河口部、泥炭地など増水期に水びたしになる低地をまとめて「湿地」と呼んでいます。ブラジルのアマゾン川やアメリカのミシシッピ川の流域、熱帯アジアのマングローブ林などには広大な湿地が発達しています。日本では有明海や東京湾の干潟、尾瀬ケ原の高層湿原などがよく知られています。
 湿地は、渡り鳥や水鳥など生物の宝庫となっています。なかでも海岸や河口部にある干潟は、土と水のはたらきで環境を清める巨大な浄化装置です。また洪水や波浪の勢いを弱めたり、陸地を水の浸食から守っています。
 この湿地を保護するために、1971年イランのラムサールで、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」(ラムサール条約)が結ばれました。国境を越えて行き来する渡り鳥の生息地を国際協力によって守ろうというものです。
 ところが、代表的な湿地である干潟がどんどん消えているのです。環境庁の海域生物環境調査によると、日本では1992年までの13年間で407万ヘクタールの干潟がなくなりました。これは、東京ドーム約900個分、つまり、戦前の干潟面積のおよそ4割に相当します。

『生態系消滅』=『人間の消滅』
 有明海の干潟は約3000ヘクタールと日本最大級で、ムツゴロウなどの特異な生物が多く、世界的に貴重な鳥も越冬する貴重な場所でした。しかしご存知の通り、干潟を含む湾奥の3550ヘクタールが全長7キロの潮受け堤防で閉め切られ、干拓地と淡水池にする国の事業(総事業費2370億円)で消えてしまいました。
 ところで、「生態系の消滅はやむを得ない」と考えている人がいますが、これは「人間の消滅もやむを得ない」と言っているのと同じことなのだということに気づいてください。
 生態系というのは、限られた範囲の破壊であったとしても、食物連鎖によってやがて私たちに返ってくることを、過去の多くの事例が教えてくれています。
 まず、生態系の中で一番弱い微生物やプランクトンが消えると、それを食べていた小魚が餓死し、さらに小魚を食べていた中型の魚や水鳥が餌がなくなって死滅するというパターンがあちらこちらで頻発します。そして、やがて私たち人間に食糧危機や健康障害をもたらすのです。
 豊かな湿地もまた、治水や利水、工場用地、農業用地、空港、港湾施設、ゴミ処分場の確保やリゾート開発などの人間活動によって失われつつあるのです。



152のダム、発電・給水・洪水抑制など「役立たず」−−56カ国調査

 世界56カ国で建設された152の大規模ダムの多くは、発電、給水、洪水抑制といった本来の目的を達成できていない、とする調査報告書を、世界ダム委員会(本部・南アフリカ共和国)が公表した。世界ダム委員会は、世界銀行と世界的な自然保護団体、国際自然保護連合(IUCN)が中心となって1997年に設立した。委員12人を中心に、世界的に問題となっている大規模ダムの効果を2年半かけて調査した。日本では大夕張(北海道)▽旭川(秋田県)▽大谷(新潟県)▽広野(福井県)▽新成羽川(岡山県)▽板木(広島県)の各ダムが対象となった。

 報告書では、発電目的のダムの20%が目標発電量の75%にも達せず、給水目的のダムの25%が目標量の半分以下の給水しか行えないと指摘。また、ダムの10%は砂のたい積で保水能力が半分以下に落ち、洪水抑制どころか、逆に流域を危険にさらしているとした。

 さらに、ダム建設で河川を取り巻く環境が変化し、外来種が在来種に勝る現象や下流にすむ生物の繁殖能力が低下し多様性が維持できなくなっている▽ダム建設に伴う立ち退きは全世界で4000万〜8000万人に及び、「地元経済への効果は一時的なものにすぎない」と報告している。

 調査結果を受けて、日本の非政府組織は世界銀行など開発途上国に資金援助を行っている公的金融機関に対して、既存のダムが招いた環境破壊に対する補償が行われるまで、新規のダム建設に向けた支援を中止するよう求めた。

(毎日新聞2000年11月19日)


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