水の豆知識館②(住宅関連豆辞典)   

ナ行
ニッチ 日本家屋の柱の基準は10.5センチ角で、柱と柱の間に板壁を張ると10.5センチの壁厚になります。この壁の一部をくりぬくと壁面に窪みができます。この壁面の窪みを利用してつくった飾り棚が、ニッチです。ニッチには文庫本やビデオテープ専用の収納棚として、また観葉植物を置く場所として使われています。
200V電圧 家庭用電圧は従来100Vが一般的であったが、最近では200V電圧に移行する傾向がある。様々な住宅施設の電化が進み、電気製品以外でも電気が必要となっている点が主な要因といえる。
ヌック 趣味を楽しむための部屋のDENに対して、家族がみんなでコミュニケーションをとるための部屋をヌックといいます。LDとは別に、例えば階段の踊り場とか、台所の横にあるスペースなど、なんとなく家族が集まってしまう場所が、まさにヌック。日本では大型の住宅以外そういった形がとれないので、広めのダイニングをヌックコーナーと位置づけることもあります。
布基礎 断面が逆T字型で、壁の方向に帯状に続いている基礎。主に木造建築に使われる。
根切り 建物の基礎を作るために、地面を掘ること。また、その穴のこと。
根太(ねだ) 床板を受ける横木のこと。大引きや床梁の上に架けて、床板と直角方向にわたす。
熱交換型換気扇 同時給排気型換気扇。熱損失が少ない。
熱線吸収ガラス 太陽の放射線を吸収することにより室内の冷暖房効果を高める。特殊な化学加工によってやや着色が施してあるので眩しさも和らぐ。
屋根の下の、建物の外壁から張り出した部分。風や雨、日ざしをよける。
軒桁 棟木とともに、垂木を受ける横木。
のこぎり屋根 工場などによく見られる、鋸の歯のような形をした屋根。垂直面にガラス窓をつけて採光をよくする。
野地板 屋根の下地となる、垂木の上に張る板。
ノックダウン家具 組立て・分解ができるように作られている家具。
法(のり) 斜面のこと。または、建築・土木で垂直を基準にした傾斜の度合い。
ハ行
パーゴラ 主にテラスの上などに組んで、藤やぶどうのほか落葉性の植物をはわせる棚のこと。夏の日よけも兼ねる。
バーチカルブラインド
(プリーツスクリーン)
縦にぶら下がった細かいひだ(プリーツ)を開閉させるタテ型のブラインドで、片側に移動してたたむ。他に、ロール式に巻き上がるロールスクリーンがある。値段も手頃でデザイン的にも優れており、和室のインテリアとしても利用できる和紙素材のものもある。
パティオ スペイン風の中庭。アメリカでは野外テラスのことも指す。
はめ殺し窓 障子またはガラスねどが、はめられたままで開閉できないような固定された状態の窓のこと。
パラペット 建造物の先端を保護するために、屋上などの端部に設けられた低い手すり壁。
バリアフリー 高齢者や身障者などの住生活における障害を取り払うこと。床の段差をなくしたり手摺をつけるなど、様々な工夫を図る。基準を満たせば公庫基準金利適用住宅のバリアフリータイプとして適用の対象となる。
バルコニー 2階以上の階で、部屋から出られるようになっているスペース。周囲を手すりや柵で囲んである。
P・P分離 パブリックとプライベートの2つのPの略称が「P・P分離」です。住宅の中ではLDKや客間としての和室など、主に家の1階に位置するスペースをパブリックと呼び、プライベートな場所となるのが家族の寝室などがある2階。たとえ来客があっても、ほかの家族の生活は乱されないようにする。この考え方がP・P分離の基本で、徐々に広まりつつあります
PC プレキャストコンクリート造
ヒートポンプエアコン 夏は室内から屋外へ、冬は屋外から屋内へ熱を運ぶ方式の冷暖房機器。
火打ち土台 土台の交わるところに入れる斜材。自信の時などに建物の角がゆがまないように、必ず入れる。
火打ち梁 胴差しや梁まわりに取り付ける斜材。こちらも地震の時などに建物がゆがまないように、必ず入れる。
ピクチャーウインド 窓を額縁として考え、外の景色を室内の絵のように取り込む効果をねらった窓。
ビルトインファニチャー 建てもの本体にはめ込まれた造り付けの家具。スペースを家具で取られることなく、部屋を広々と使えてGood。
ピロティ 一階部分の床(またその一部)で、壁などに囲われず、柱だけの外部に開かれた空間のこと。また、柱だけで構成された一階部分の空間を指す場合もある。日本ではマンションや事務所に多く見られるが、近頃では一般住宅にも用いられている。崖地、湿地などでは一階では採光・通風が十分に得られない敷地の利用手法として有効。
ファイヤープレース 壁に作りつけた暖炉。
ファブリック 織物。編物。つまりカーテン、テーブルクロスなどの布地のこと。
吹抜(ふきぬけ) 2階以上貫通して床を設けず、上下に空間をつくる室内の構造。
舟底天井 中央部が両端より高く、勾配を持った天井。和風天井に多く見られる形。もちろん洋風でも用いられる
プラスターボード 石膏を厚さ約1cmの板状に固めたもので、表面に紙が貼ってあり、そのまま壁や天井の下地材として用いる。耐火性がある
フラッシュ 木組の芯材の両面に板状の材を張ったものでドアやテーブル等に使われる。単一材で作られたドアに比べて、反りや狂いなどの変形がなく軽量にできる。
フラットタイプ 外観がフェルト状のニードルパンチ等、平坦な表面のカーペットの形状。耐摩耗性に優れ安価なため、実用性、経済性が大。
フラット天井(平天井) 和室・洋室ともに最も一般的な天井の形。
プリントカーテン 布地に色模様を印刷したり、染め付けたりしたカーテン。
ブレース 軽量鉄骨構造などにおける筋かいのこと。
プレカット 建築用材をあらかじめ機会によって工場で加工しておくこと。コンピューター制御によるため、制度が高く品質も一定する、げんばではそれを組み立てるだけの作業で済むため、工期の短縮も図ることができる。あまり複雑に入り組んだ形状は無理だが、熟練した技術を持った職人の減少からその需要は高まりつつある。
フレキシブル板 石膏スレートの高級品にあたる合板ボードで、キッチンや洗面所など湿気のあるところや火気を使用するところに用いる。
プレハブ工法 らかじめ工場で規格生産された主要部材を現場で組み上げていく工法。品質が一定しており、工期も短く、工賃も安いなどの特徴がある。
ペアガラス 外壁の窓やドアの板ガラスを二重にして、熱を伝えにくいというガラスの弱点を補ったもの。住まいの断熱性を向上させ、省エネにも効果があるとして、そうした木製サッシが製品化されている。
ベランダ 屋根のあるバルコニーのこと。和風住宅で庭などに面して広く取った縁側や廊下も指す。
辺材 樹木の周辺部を用いた材。心材に比べて、乾燥による反りや曲がりが出やすい。
ベンチマーク 建物の基準となる高低測量のポイントを、電柱など付近の動かないものにしるしをつけること。
防水パン 洗濯機を置くための防水を目的とした皿状のスペースのことであり、洗濯機置場と捉えてよいでしょう。
方形 寄せ棟を正方形にした屋根の形。数寄屋風の気品ある雰囲気が出せる。
ポーチ 玄関先の出入口外部を屋根でおおった所。
ポリウレタン ウレタン結合をもつ重合体の総称で、合成樹脂・合成ゴム・合成繊維・接着剤・塗料などに用いる。塗装に用いた場合は硬質でつやがあり、ラッカーより強い。発泡剤を入れてつくるウレタンフォームは断熱材・クッションになるなど用途は広い。
ポリエステル合板 家具、ドア、テーブル等の仕上面に使用する。色や木目等さまざまな種類がある。メラミン化粧板より強度は劣る。
ポリスチレンフォーム 発砲プラスチック系の発砲・成形断熱材。床の形に合わせて成形した床用・河原の形に合わせた瓦下地用など、幅広い製品がある。
マ行
木眉(まぐさ) 窓や出入り口などの上に渡した水平材。
柾目 樹木の年輪に対して直角方向に切ったときに現れる面。木理に平行に木取りをするので幅の広い板は得にくくムダも多いが、直線平行に裏表なく目の通った節のない材料がとれる。
窓台 窓の下枠を受ける水平材。
間柱(まばしら) 建てものにかかる重みを負担しない部分に立てる柱。壁をつくるための骨組みとするために、本柱の間に立てる。
水盛り 細長い角材の上に溝を掘って水を入れた水準器。また、これを用いて水平を定める作業。
棟木(むなぎ) 棟の頂点にある水平材。
メーターモジュール 1mを基準単位として家を建てること。従来の日本の基準単位は90cmだが、バリアフリー化が進む中で車椅子が通りにくいなどの問題が生じるようになり、新たに採用されるようになった。
メゾネット 集合住宅で階上・階下を一住戸として使用するタイプのもの。
メディシンボックス 洗面台の脇に、透明な扉が付いた棚を見かけることがありますが、この棚をメディシンボックスといいます。欧米では、その名のとおりメディシン(薬)も入れ、アスピリンなどを取り出すシーンがよく映画に登場したりします。しかし、日本では薬を入れるのはまれで、歯ブラシとかコップ、化粧品、ひげそりなどを収める棚として普及しているので、より広く奥行きの深いものが使いやすいでしょう。
メラミン化粧板 家具、ドア、テーブル等の仕上面に使用する。色や木目等、さまざまな種類がある。ポリエステル合板より強度に優れる。
面内(めんうち) 面をとった内側で納めること。
木造軸組工法(在来工法) 日本家屋の伝統的工法。通し柱と梁でできた骨組みに筋かいを入れて強化する。設計の自由度が高く増改築も容易だが、熟練した職人の技術が必要で、依然高い人気を誇る工法。
モジュラーハウス いわばユニット工法によるツーバイフォー住宅といえる。工場であらかじめ枠組壁工法により部屋ごとのユニットを造り、現場で組み上げてひとつの家を建てる。
盛り土 敷地の造成の際、所定の高さにして、平らにするために土を盛ること。
ヤ行
山止め 地面を掘削したあと土砂の崩壊を防護すること。
やりかた(遣り形) 物を建てる前に、高さの基準となる水平線などを出すために敷地内に設ける仮設物。
ユーティリティー 多目的に使うことができる家事スペースのこと。例えば、アイロンがけもできる家事デスクを備えたユーティリティに洗濯コーナーを設けて、キッチンに隣接させるなど。家事の合理化を考えたプランニングが可能。
床暖房 建物の床と暖房機器が一体になって構成する設備で、低温熱源による輻射熱を利用するため快適。温水式と電気式がある。
床下換気口 床下の湿度による腐食を防ぐために、布基礎に設けられた穴。法令でも外壁まわりの布基礎周長で、5m以内に1ヶ所以上の取付けが規定されている。
床束 床を支えるための束。束石と大引の間に立てる。
油性ペイント 油性の塗料。鉄や木の他、モルタル面にも塗れて耐久性に優れる。
ユニット家具 単品家具だがそれぞれのデザインが統一されていて、必要に応じて必要な家具を組み合わせて使用できる。
ユニット工法 あらかじめ工場で部屋ごとに生産されたユニットを、現場でクレーンなどを使って、ひとつの住宅に組み立ててゆく工法。70〜80%の工程を工場で行なうため、現場での工期は短く済む。
ユニットバス(UB) ユニットバスというと、浴室に浴槽・洗面台・便器がそろったタイプのものと思われがちですが、本来は浴室内の壁・床・天井・浴槽をあらかじめセットした一体化型浴室をさします。したがって本誌では、浴槽とトイレが別々であってもユニットバスと呼ぶものもあります。
ユリアフォーム 断熱材のひとつ。現場発泡でスプレー吹きができる。
洋小屋組 細かい部材を三角形に構成した小屋組で、外力に対して強い。ろく梁(小屋梁)と合掌と束で屋根重量を支える。
容積率 敷地面積に対して建てられる建物の延べ床面積(各階の床面積の合計)の限度。良好な市街地環境の形成が目的。
用途地域 都市計画法で定められた12種類の地域分け。各地域で建築基準法により、建築物に制約がある。また、用途地域に応じて、建ぺい率と容積率が変わる。
擁壁 崖や盛り土の側面の崩れを防ぐために築く壁。
寄せ棟 日本では切妻に次いで多い屋根の形。雨の流れも良く落ち着いた感じが出せるため、和風、洋風のどちらにも合う。
ラ行
ラーメン構造 ラーメンとはドイツ語で枠という意味。柱と梁を組んで建物を支えていく工法。筋かいがないので大きく間口をとれ、広い空間がつくれることが特徴。
ラウンジピット 居間の床を掘り下げてつくった、くつろげる程度の溜まり場のこと。
ラッカー セルロイドの原料であるニトロセルローズを主成分とした塗料。木部に塗られ塗膜は薄いが硬く、淡い上品な感じに仕上がるため、家具等の保護、色つけに用いる。乾燥が早いためハケ塗りはせず、スプレーで吹きつける。
ランニングコスト 維持費。冷暖房機器などの設備を、日常で使用してゆく際にかかる費用。
ループタイプ パイルがループ状になっているカーペットの形状。耐久性と掃除のしやすさが特徴で、弾力性のあるシャキッとした肌触りが人気。
レースカーテン 透視性、通気性のある薄手のカーテン。光の調節や目隠しになり、水洗いするためにも強いものが好まれるため、素材は木綿、ポリエステルが多く、主にドレープカーテンとの二重がけで用いられる。
ロータリークローゼット 回転式のハンガーパイプを備えたクローゼットで、限られたスペースを最大限に利用して衣類を収納できる。ウォークインクローゼットを造るほどの面積が無い場合に設置されることが多い。
ロールブラインド 回転駆動機構を用いて上下に開閉するブラインド。使わないときは上部に丸めてまとめておいて、使うときのみ下に引き伸ばす。
陸(ろく) 地面などが平らなこと、水平のこと。
陸(ろく)屋根 屋根の勾配が水平に近いもので、平屋根ともいわれ、都会風でスマートな外観になる。コンクリート造りのビルに多く見られるが、雨の流れが悪いので、水抜きをつけたり、屋根面の防水をしっかりと施すことが必要。
ロックウール 岩綿。岩石を高熱で溶かして、綿状に繊維化したもの。
ロフトベッド はしごなどを設置して、一段高い所につくられるベッドスペース。空間を広く使えるのが最大のメリット。はしごを介した穴蔵的な空間であるという遊戯性も備えているため、子供部屋に造られるケースも多い。
ワ行
ワードローブ 衣装戸棚。衣服を入れるタンスのこと。
和小屋組 梁と束による小屋組。柱と柱の空間に小屋梁をかけて、それに束・棟木・母屋・垂木・野地板と組み立てて、小屋梁が小屋組のすべての荷重を支える構造。日本の伝統的な木造軸組工法の小屋組。
ワニス ニスのこと。ボイル油に塗膜をつくるため、樹脂を混ぜ過熱融合し、溶剤で薄めたもの。乾性油に溶解したものが油性で、揮発性に溶解し乾燥時間を短縮させたものが揮発性。屋内の木下地に使う。
割り栗石 建築物などの基礎に使う適当な大きさに割った石。通常12〜15cmくらいで、基礎や土間コンクリートの下に敷き込む。


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