質問(Q&A)館③

 人間はフグの毒にあたると死にますが、
自然界で魚がフグを食べたらどうなるのでしょうか。
 フグの毒はテトロドトキシンと呼ばれ、肝臓や卵などに多く含まれます。1ミリ・グラムで5000−6000匹のマウスを殺せ、2ミリ・グラムで人間を絶命させるほどの猛毒です。
 自然界で他の魚がフグを食べたらどうなるか。まず、フグは敵に遭遇すると、水を吸い込んで腹を2倍ぐらいに膨らませ、体の回りに小さなとげがたくさん出ます。さらに、体の表面からテトロドトキシンを放出します。フグを口にした魚は、口の中がとげでチクチクするのと、フグ毒を嫌って吐き出します。

 フグの肝臓を池にいるニジマスやヤマメに与える実験をしても、口に入れた途端、吐き出すことが確認されています。人間にとってフグ毒は無味無臭ですが、魚は味覚神経で毒を感知していることが、この実験で突き止められました。

 またフグ毒を魚に注射すると、マウスと同程度の量で息絶えます。同じようにフグに注射すると、トラフグで300倍、クサフグは1000倍を与えて初めて死にました。このことから、フグにはフグ毒に対する抵抗があることが分かりますが、毒の影響を受ける神経細胞が他の魚や人間などと異なるのか、無毒化する機能があるのか−−その理由は分かっていません。

 フグ毒のテトロドトキシンはもともと海洋細菌に含まれ、それを巻き貝が食べて蓄積し、さらにそれをフグが食べて肝臓などに蓄えることが突き止められています。このため養殖フグはエサが異なるので、毒を持っていません。しかし、フグ毒を与えると、取り込んで蓄積を始めます。

 また養殖フグはストレスなどから「かみ合い」という行動を起こしますが、天然フグにはこうした行動が見られないことから、フグ毒が「精神安定剤」のような機能を果たしているのではないかとの推理も行われています。


植木にクーラーの水
 クーラーから出る水を植木にやってもいいですか。バケツにためると一晩でも結構たまっています。
しかし「機械から出る水」というだけで何となくちゅうちょしていますが。
 クーラーから出る水は、部屋の中の空気に含まれる水分がたまって出てくるものですので、植木にやっても問題はないでしょう。この水ができるのは、冬に暖房した部屋で、窓の内側に露がつくのと同じ現象です。

 クーラーで冷やす原理は、注射の時のアルコール消毒で、皮膚が一瞬ひんやりするのと同じです。これは液体が蒸発する時に回りの熱を奪うからです。このアルコールのように液体から気体になる役割を果たすガスが冷媒と呼ばれるもので、室外機からパイプを通って、室内機の熱交換機へ送られ、アルミ製の薄い板(フィン)を通じて、その間を抜ける空気を冷やします。



環境家計簿の炭素換算
環境家計簿の記事がありましたが、一般家庭で電気などの使用量からCO2排出量(炭素換算)を計算する方法は?
CO2の求め方(kg)
電気 キロ・ワット時 ×0.12
都市ガス 立方メートル ×0.64
LPガス 立方メートル ×1.8
水道 立方メートル ×0.16
灯油 リットル ×0.69
ガソリン リットル ×0.64
アルミ缶 ×0.05
スチール缶 ×0.01
ペットボトル ×0.02
ガラス瓶 ×0.03
紙パック ×0.04
食品トレー ×0.002
ごみ キロ・グラム ×0.24
 環境庁が発行している「環境家計簿」によりますと、計算式は表の通りです。

各項目ごとに排出係数をかけます。
係数は例えば電気の場合、現在の電源構成(火力、水力、原子力の割合)を
基に、1キロ・ワット時の電力を得るために排出されるCO2の量を計算して決め
ています。
炭素換算を3・67倍すればCO2の重さになります。



フッ素加工 健康に影響は?
 電気炊飯ジャーの内がまのフッ素加工がはがれてきましたが、健康に影響はありませんか。また、内がまだけを買えるのでしょうか。
 フッ素加工は使う間に徐々に消耗しますが、その早さは使い方により大きく異なります。例えばナイロンたわしや磨き粉でこすると、表面についた傷から水分が入ってフッ素の密着力を弱めます。また、内がまの外側に油などの異物が付着すると、温度検知センサーの接触が悪くなることで内がまの温度が異常高温となり、傷みやすくなります。金属を腐食する作用が強い酢などを使った場合も同じです。

 ただ、フッ素は食品衛生法に定められている安全な材料なので、万一食べても吸収されずに自然に排せつされます。また、一般には内がまだけの購入も可能で、各社により多少値段の幅がありますが、松下の製品なら4700−5700円くらいで売っています。



種火とガス料金の関係
 電気のスイッチはこまめに消した方がいいようですが、ガス給湯器の場合、スイッチ(種火)は消しても省エネにならないと聞くのですが本当ですか。
 小さな窓から種火が見える方式の湯沸かし器や給湯器の場合は、こまめに消した方がいいです。

 しかし、70年代半ばから自動給湯器が普及し始め、現在では一部を除いて種火式は販売されていません。自動式は給湯の蛇口をひねると、ガスに点火される仕組みですので、そもそも種火はありません。

 自動式のスイッチは、電気のスイッチです。センサーで水の流れをキャッチし、点火するような仕組みになっており、電気はセンサーなどを働かせるためのものです。待機電力のことを考えればこまめに切った方がいいでしょうが、ガスの消費量には関係ありません。



清涼飲料水の定義は
 果汁100%のジュースや温めて飲む缶コーヒーも清涼飲料水と呼ばれ、違和感を感じます。清涼飲料水の定義は?
 食品衛生法に基づき厚生省が1957年に出した通達では、清涼飲料水について「乳酸菌飲料、乳、乳製品を除き、酒成分が容量の1%未満」のものと定義しています。したがって果汁100%のジュースや缶コーヒー、最近はやりの無糖茶、ニアウオーターなど、ほとんどの飲料が含まれます。

 しかし、国語辞典では「炭酸ガスを含有するラムネ、サイダー、ソーダ水のように、清涼感をおぼえさせる飲料」(広辞苑)などと定義しています。全国清涼飲料工業会も最初は全国のラムネメーカーの集まりから始まったという歴史があります。清涼という言葉の通り、当初は炭酸飲料というイメージが濃かったようです。



貯水槽が直送式になると
 14階建てマンションの住人ですが、屋上の貯水槽を廃止して直送に切り替える計画があります。直送式になると、停電、断水などで水道管に空気が混入することはないでしょうか。
 マンションに水を供給する方法は〈1〉3階建てまでは直接送る〈2〉4階建て以上は屋上に受水槽を設け、ポンプで水を揚げて給水する〈3〉地上で圧力を増して、直接給水する――の三つあります。受水槽方式は断水時にもしばらく水が使える反面、清掃などの手間がかかる問題がありました。

受水槽が10立方メートル以下の場合(25戸程度に相当)、定期検査や清掃が義務付けられておらず、衛生面での問題が生じる恐れもあります。直結増圧式は清掃などの手間がいりませんが、断水時にはすぐ影響が出ます。断水時に空気が混入する問題は、空気抜き弁の取り付けなどで、解決しています。



おいしい緑茶の冷やし方  
 沸かした緑茶を冷たくする場合、〈1〉流水でさっと冷やして冷蔵庫に入れる〈2〉放っておいてさめてから冷蔵庫に入れる――のどちらがおいしいお茶になる?
 お茶の渋味成分であるカテキンは、時間とともに酸化して褐色になります。お茶を置いておくと、色が変わるのはこのためです。速く冷やすと、酸化のスピードは遅くなると考えられますが、1日程度置いておくのなら、酸化することに変わりはありません。結論はどちらでも味は変わらないということになります。

 緑茶飲料大手の伊藤園によりますと、カテキンの酸化とともに風味は変わりますので、素早く冷やして、すぐに飲んだ方が、入れたてに近いお茶を味わえるでしょう。時間をおいて飲む場合は、冷やす時間の長短は味に関係ありません。



ミネラルウオーター  おいしく健康・・・500銘柄
 ミネラルウオーターが、市場を拡大している。水道水への不満や自然・健康ブームなどが背景にあり、料理への利用も増え始めている。国内メーカーは400社で450銘柄にのぼり、輸入銘柄も50銘柄を数える。

<定義>
 ミネラルウオーターを、農水省のガイドラインは、〈1〉ナチュラルウオーター〈2〉ナチュラルミネラルウオーター〈3〉ミネラルウオーター〈4〉ボトルドウオーター――の4種類に分類している。いずれも、食品衛生法に基づく加熱殺菌、ろ過による除菌が必要だ。

 〈1〉は特定の水源から採水した地下水を指す。文字通り、最も自然(ナチュラル)な水だ。
 〈1〉のうちで、カルシウムやマグネシウムなど無機塩類(ミネラル)を同じ地域の川より多く含んでいるものを〈2〉と呼ぶ。
 〈3〉は複数の地下水を混ぜたり、規定の範囲で無機塩類の量を調整したりしたものだ。〈4〉は電気分解などで、原水の本来の成分を大きく変えたものをいう。

 いわゆる「ミネラルウオーター」のイメージには、〈2〉のナチュラルミネラルウオーターが最も近いかもしれない。実際、98年に日本で生産されたのは〈2〉が94・4%と大半を占める。この紙面の一覧表でも「アルカリイオンの水」以外は、ナチュラルミネラルウオーターだ。

 問題になるのが、加熱殺菌による影響だが、日本ミネラルウォーター協会は「成分の重炭酸カルシウムは、熱すると分離・沈殿するが、国産品はこれをほとんど含んでいないので、影響はありません」としている。
 一方、欧州で「ナチュラルミネラルウオーター」を名乗るには、「源泉から直接採取して、その場で容器詰めにする」「いかなる殺菌・除菌も認めない」――などの条件が必要で、日本とはやや基準が違う。

<採水地>
 甲斐駒ヶ岳など南アルプスの山々に囲まれた山梨県白州町にサントリーの「南アルプスの天然水」の製造工場がある。敷地は82万5000平方メートルと非常に広い。森に覆われて一部は野鳥保護区にもなっており、森林公園工場とも呼ばれる。サントリーは「近くにゴルフ場などができて水質が汚されないよう、広大な土地を確保しました」と強調する。

 ミネラルウオーターを選ぶ基準として、「採水地の自然環境」が3分の2近くを占めた消費者アンケートもあり、商品名の大半が、「六甲」「日本アルプス」「エビアン」など採水した地名を前面に出している。

<硬度>
 採水地と並んで重視されるのが「硬度」だ。硬度は、1リットル中のカルシウムとマグネシウムの量で計算したもので、178未満を軟水、357以上を硬水、その中間を中硬水と呼ぶ。
 日本ミネラルウォーター協会の調査(97年)では、硬度は国産で平均54・6、輸入品で同211・0だった。「国産は軟水、欧州産は一部を除き中硬水、硬水」ということになる。日本の土にはカルシウム、マグネシウムが少ない。軟水に慣れた私たちは、硬度が高いと重みや苦みを感じたりする。そこで、輸入品の売れ筋も一部を除くと、「ボルヴィック」「スパ」と軟水のものになる。

 おいしさは、ミネラル成分のバランスで決まり、簡単にはいえない。たとえば、マグネシウムは渋みにかかわる成分だが、カルシウムなどと一定の割合で混ざると味が変わる。結局は飲み比べるしかない。

<差別化>
 ナチュラルミネラルウオーター全盛の中で、キリンビバレッジが98年に発売したのが、電気分解処理をしたボトルドウオーターだ。商品名は99年2月、当初の「朝のきれいな水」から「アルカリイオンの水」に変え、新陳代謝を促すというアルカリイオン水の特徴を訴えた。
 「クリスタル・ガイザー」の輸入元、大塚ベバレジは、500ミリ・リットル入りに絞り、コンビニエンスストア向けに力を注ぐ。希望価格も105円と安い。
 ミネラルウオーターの元祖ともいえるのが、鉱山や温泉の水だ。「仙人秘水」の採水地は釜石鉱山(岩手県釜石市)で、古くから鉱山従業員の間で「おいしい」と言われていたのに目を付け、商品化した。「信玄」は戦国時代、武田信玄が傷をいやしたという「信玄の隠し湯」(山梨県下部町)の温泉水だ。

 ミネラルウオーターの98年の販売量は、国内生産量と輸入量を合わせ、10年前の9倍、87万4000キロ・リットルに達した。サントリーの調査では、ミネラルウオーターを料理にも使いたいという人が3割もあった。ウイスキーの水割り用というイメージは完全に変わった。

選び方のコツ
 日本ミネラルウォーター協会によると、ミネラルウオーターを使い分ける目安は、硬度だ。コーヒーや紅茶、緑茶、ウイスキーの香りを引き出すには軟水が向く。逆にエスプレッソは、硬水を使うと苦みや渋みが抑えられ、まろやかになるそうだ。
 昆布やカツオのだしをとるには、軟水を使うとグルタミン酸などのうま味を引き出す。ご飯を炊くのも軟水が適している。すね肉や豚の骨を使ったスープには、硬水を使うと、肉のくさみを抑える効果があるそうだ。
「水割り用」は遠い昔
 まだ明治の1880年代、スパークリングミネラルウオーター(天然炭酸鉱泉水)の瓶詰が、神戸、横浜の外国人居留地やホテル向けに売られた。本格的な業務用の第1号は、1929年(昭和4)、富士急グループの創設者、堀内良平氏が大手ホテル向けに開発した「富士ミネラルウォーター」だ。60年代後半にはウイスキーメーカーが水割り用を商品化した。
 家庭用の第1号は、ハウス食品が83年に発売した「六甲のおいしい水」で、本来は「カレーを食べながら飲む水も、おいしい水で」が狙いだったという。家庭用の消費量は90年に業務用を抜き、現在は全体の9割を超えると推定されている。


家庭用浄水器−新技術登場でブーム再燃
繊維が威力を発揮
 健康志向とおいしい水ブームに乗って、家庭用浄水器に人気が集まっている。浄水器は、水道水の塩素や、サビ、細菌を取り除くのに効果があるとされる。80年代前半に一度ブームがあったが、この時は、浄水器の中で雑菌が繁殖するとして、すぐに熱がさめた。しかし、今回は、ミクロの汚れをつかまえる「魔法の繊維」など新技術が登場し、確実に定着しているようだ。

<ろ過の仕組み>
 浄水器の元祖は、井戸水を吸い上げるポンプの管の先にかぶせた「布」だろう。あの布は、小さなごみを取る程度だったが、浄水器は、水道水をろ過する仕組みによって3種類に分かれる。

 (1)冷蔵庫のにおい取りにも使う活性炭(2)0・1ミクロン(1ミクロンは1000分の1ミリ)の極小の穴が開いた繊維をたばねた中空糸膜(3)陶器を加工したセラミック−−がそれで、主流は(1)の活性炭と(2)の中空糸膜を併用した製品だ。
 取り付け場所は(1)蛇口直結型(2)機器を流しの横に置く据え置き型(3)台所の下の水道管に直接つなぐビルトイン型(4)持ち運びが自由なポット型−−の4種類に分かれる。このうち、手軽な蛇口直結型が受けている。

<医療用を応用>
 三菱レイヨンが浄水器を開発したのは、自社の役員がメキシコで生水を飲んで腹を下し、「どこでも安心して水が飲める浄水器はないのかね」と、こぼしたのがきっかけだった。
 三菱レイヨンは、繊維メーカーとしての基礎研究を生かし、マカロニのような中空の繊維を作った。この繊維はまず医療用の人工肺に使われ、84年に世界で初めて浄水器に応用した。
 98年4月に発売した新製品「クリンスイ・ピクシーウィン」は、活性炭と中空糸膜でにおいとよごれを取る。蛇口を閉めるたびにカートリッジに残った水を自動的に出す機能もある。
 担当の池田宏樹さんは「水抜き機能は当社の特許です。残り水もないので安心して水が飲めます」と強調する。

<シェア1位>
 浄水器市場のシェア(市場占有率)1位の東レは、「トレビーノ・スーパータッチ」を98年3月に発売した。
 粒状の活性炭と、透析用の人工腎臓(じんぞう)から応用した中空糸膜のカートリッジを使い、赤さびや大腸菌群、細菌、原虫類をキャッチするという。
 トレビーノ事業部の水村文彦さんは「浄水器は年間20万−30万台売れればヒット商品とされますが、スーパータッチはこのペースで売れています」という。浄水の性能に加えて、汚れがひと目でわかる「見え窓」や、操作の簡単な大きな切り替えレバーが受けているようだ。

<赤信号で表示>
 カートリッジの交換を赤信号で知らせるのは、松下電器産業の「みずリッチPJ−260MR」だ。
 不織布のフィルター、粒状活性炭、粉末活性炭、中空糸膜の4層で水道水をろ過し、水の流量を基にカートリッジが限界にくれば赤いボタンが光る。
 製造元の九州松下電器の原田智義さんは「中空糸膜を傷める熱水が流れても、カートリッジには入らないタイプの商品もあります」と説明する。
 日立製作所の「ミニロカSPE−30S」は、形にこだわりがある。蛇口の先端から浄水の出口までが4・5センチで、洗い物や調理のじゃまにならないよう工夫している。担当の山上慎一さんは「スリムなボディーでしっかり浄水がキーワードです。主婦の気持ちを考えて、シンクがゆったり使えるよう設計しました」と話す。

<レンタル方式>
 担当者が4週間に1度訪問し、カートリッジを交換するレンタル方式は、ダスキンの「蛇口浄水器中型・中空糸膜カートリッジ」だ。
 活性炭に銀をまぶした「銀添着活性炭」で雑菌が繁殖するのを防ぎ、サンゴ礁から作った砂でにおいを取る。カートリッジの中心にある中空糸膜の穴は0・04ミクロンで、通常のマイクロフィルターより小さいウルトラフィルターと呼ぶ膜を使っている。穴が小さいので水の濁りを根こそぎ取るが、目詰まりしやすい面もあり、カートリッジの寿命は1か月と短い。そこで、定期交換が必要になる。
 担当の小野雄治さんは「衛生管理には気を使っており、担当者がお客さんの家をこまめに訪れて、カートリッジの交換や本体のメンテナンスをしています」と話している。

選び方のコツ
 ダイエーによると、売れ筋は、蛇口に直接付けるタイプで、実売価格では4000円前後のものだそうだ。
 ダイエーの松尾浩志さんは「カートリッジはどのメーカーも性能が上がっているので、商品を選ぶ際は使いやすさがポイントになるでしょう。切り替えレバーや本体のデザインにこだわって購入するお客さんが多いです」と話している。
年間300万台の出荷
 日本で初めて家庭用浄水器が発売されたのは1950年代だ。流し台に置くポットのような大型タイプで、活性炭だけを使った簡単なものだった。業界団体の浄水協議会(東京)によると、84年度に、出荷量が135万台とピークに達した。しかし、84年11月に厚生省が「浄水器内で雑菌が繁殖する恐れがある」と指摘したため、翌85年度は64万台と半分以下に激減した。
 その後、雑菌を取り除く中空糸膜の製品が出たため、91年度は363万台にまで伸び、現在も年間300万台をキープしている。


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