陶磁器 |
Q | 陶磁器とは? |
A | 陶器、磁器類の総称です。すなわち、陶土や良質の粘土を主原料とし、これに長石や石英をまぜて焼いて造ったもので、土器、陶器、せっき、磁器の4種類にわけられます。 ◇土器 釉薬を用いない素焼きの器物。可塑性に富む粘土を材料とするため、器形文様などに時代と地域の特色が反映され、考古学の重要資料。わが国の土器を出現順に序列すれば、縄文式、弥生式、土師器、須恵器となります。かわらけ。 ◇陶器 土器の更に進歩した焼物で、素地が十分焼締まらず吸水性があり、不透明でその上に光沢ある釉薬を用いたもの。栗田焼、薩摩焼の類。1100〜1200度で焼きます。 製作の工程 (1)土をつくる(空気をぬく)(6)下絵付け/釉掛け(手書き、転写) (2)成形(ろくろ、ローラーマシン)F本焼き(1100〜1300度) (3)削りと装飾G上絵付け(手書き、転写) (4)乾燥(天日、熱乾燥)H上絵焼成(600〜800度) (5)素焼き(800〜900度) (6)下絵付け/釉掛け(手書き、転写) (7)本焼き(1100〜1300度) (8)上絵付け(手書き、転写) (9)上絵焼成(600〜800度) ◇せっき 明治40年頃の造語です。素地がよく焼締まり、吸水性のない焼物。焼成の火度が磁器より弱く、多くは有色で不透明。気孔性のない点で陶器と区別します。土管、瓶、井戸側、火鉢などの大形物に用います。 ◇磁器 素地がよく焼締まってガラス化し、吸水性のない純白透明性の焼物。有田焼・九谷焼の類です。1300度前後の高温で焼きます。永く使用しても汚れや臭いが付きにくく、また硬く耐久性もあるため、業務用に幅広く使用されています。 |
Q | 手入れ方法は? |
A | ◇使用後の汚れは早めに落としてください。そのままにしておくとシミや汚れが落ちにくくなります。 ◇洗う際は中性洗剤を柔らかいスポンジ、又は布につけて洗ってください。 ◇金属たわし、クレンザーや硬いスポンジ(研磨材付きたわし等)で洗うと、金銀の加飾部や絵付部がはげたり、表面に傷がつくことがあります。 ◇茶渋等の頑固な汚れはぬるま湯で、市販の酸素系漂白剤を指示されている濃度に薄め、30分程浸した後よくすすいでください。なお、塩素系漂白剤の使用はしないでください。 ◇高温(70度)での湯せんは表面の肌荒れを起したり、絵付部に悪影響を与えます。注意してください。 ◇ナイフ、フォークやスプーンを長時間、又は頻繁に使用しますと器の表面や内側等が黒ずんでくることがあります。これはメタルマークと呼ばれる現象で、表面の細かいキズに金属成分が付着するため起こります。注意してください。 |
Q | 安全に使用するには? |
A | ◇陶磁器製品は強い衝撃や急な温度変化(特に急冷)で割れたり欠けたりすることがあります。取扱いに注意してください。 ◇加熱調理後は食器も熱くなっています。ヤケドに注意してください。 ◇金、銀加飾をしてある器は電子レンジで絶対に使用しないでください。 ◇直火、オーブンには使用しないでください。 |
Q | 陶磁器の種類と見分け方は? |
A |
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Q | 磁器の種類は? |
A | (1)硬質白磁器最も伝統的な磁器素焼き本焼き方式で焼成します。 (2)軟釉磁器締め焼き釉焼き方式で焼成します。 (3)強化磁器アルミナを25〜35%配合した破損に強い磁器です。 (4)灯器多くの場合、鉄・チタンの酸化物を大量に含む原料を使用する為、色釉を併用する事が多い (5)アイボリーチャイナ磁器の素材を酸化の雰囲気で焼成したものアイボリーカラーである為、この呼称があります。 (6)耐熱磁器熱ショックに強い焼き物です。 |
Q | 磁器(アーンズ)とは? |
A | 磁器誕生以前からの焼き物。西洋ではデルフト・マジョリカ、フランスではファイアンスなどが有名 |
Q | 耐熱食器とは? |
A | オーブン料理用に使われます。 |
Q | 土鍋の特性は? |
A | 火のあたりが柔らかく、保温性が高い。耐熱陶土(白色の粘土)は硬く、強火、急熱に強い。また吸水性が少なく、乾きやすく焦げやすい。耐熱粘土は吸水性が高く、焦げにくい。また保温性も高い。 |
Q | けいそう土とは? |
A | 珪藻の遺骸から成る堆積物。主成分は二酸化珪素水化物で、白色、灰白色、黄色です。多孔質で吸水性に富み、軽くてもろい。海底の他に、湖沼または温泉、溜め池にも生じます。磨き粉、耐火材、吸収剤やダイナマイト製造などに使用されています。 |